アトリエのある街 01
公開日:2020年10月21日 更新日:2025年11月4日

東京都、台東区。博物館や美術館などがあり文化的な雰囲気漂う上野側と、下町情緒あふれ大規模な祭りなどで盛り上がる浅草側。東京の観光名所が多く存在する東京屈指の下町です。 そんな山藤のアトリエのある街には、ものづくりの精神を垣間見ることができる素敵なお店やスポットが盛り沢山。 アトリエを訪れたお客様にはぜひ足を運んでいただきたいオススメの場所をご紹介します。
Sans limite -サンリミット上野店
襟付きの服を着ておきなさい
と、浅草にある個性的な洋服屋さんに言われてからというもの、普段着で仕事をする私は「おしゃれだけど動きやすい」服を探すようになりました。旅行先でたまたま入ったセレクトショップで目に入ったシャツたち。店主に話を聞いていると、なんとアトリエの近所に本店があるとのこと。これは行くしかないと意気込んで足を運んだのが「サンリミット上野店」。店長の津雲さんと話すうちにどんどんサンリミットとシャツの数々に惹かれ、少しずつ買い揃え、今では週5でサンリミットのシャツを着て仕事をしています。2020年に取材をさせてもらいましたが今でも、たまに足を運んではシャツを見てうっとりしている、そんなサンリミットさんのお話です。
上質な日常着に出会える、隠れ家的ショップ
アメ横のかの有名な中田商店の向かいのビルの2Fにひっそりと佇むショップ「サンリミット」。 レトロなロゴの看板とは裏腹に、店内はアメ横の雑然とした雰囲気とはかけ離れた、お洒落な空間が広がります。 サンリミットは、シャツやボトムスなどをメインとしたトータルファッションブランド。2014年オープン以降、こだわりのある30~50歳の男性をメインに、幅広い層から支持されています。もちろん、私もそのファンの一人。シャツとボトムスを愛用しています。
使い込む魅力、自分だけのシャツ
服って、着れば着るほど劣化する(=新品が一番良い状態)と思っていました。しかし、サンリミットのシャツは劣化を肯定してくれるような気がするんです。洗えば洗うほどシワが体になじみ、ステッチが縮んでいく様は、洋服を育てるという新しい楽しみを与えてくれます。(サンリミットのシャツはほとんどが洗濯機で洗え、アイロンをしないほうがかえって小慣れた印象になるようなシャツが多い。)唯一無二のものになっていく過程こそ、サンリミットの商品の魅力の一つかもしれません。
いつでも定番がある安心感
サンリミットのシャツは、定番と呼ばれる形が6型。黒と白。しかもそれぞれ7サイズの展開が常に店頭に並んでいます。 自分の気に入った商品を繰り返しいつでも買える安心感があります。 これって実は山藤ととても似ている部分。特に山藤のティートアロンソシリーズは「4・5代目なんです」というリピーターのお客様が多く、気に入ったものが廃盤してしまい購入できない、という不安から開放され、安心して使い古す事ができる、というお客さまの声をよく聞きます。
店舗での対話“人の手から直接買う”ということ
「商品や素材・技法などのウンチクを語るのは、あまり得意では無いんです。」と、店長の津雲さん。「だからこそ、お客さん一人一人の見た目や何気ない話し方・会話から、似合いそうなものや本来好きそうなものを見つけて提案するんです。」と、まさに店頭でしか味わうことの出来ない接客に力を入れているそう。 実際、僕が初めて行った時も、会話の中で自然に自分の好きなものに誘導してくれていたような…。 しかも、今まで買った商品を全て覚えてくれていらっしゃることには、毎回感動を覚えます。
商品を際立たせる、味のある什器
重厚かつ独特の雰囲気を醸し出す、店内のアンティーク什器。一際目を引くこちらの什器は、 「旅芸人や俳優であった人の衣装ケースらしいです。トランクを開くと、ラックが伸びて衣装をかけることができるんです。(津雲)」 おや、これアトリエの什器のトランクに似ていると思いませんか…。
現在このトランクの什器は神楽坂店で活躍しています。
