アトリエのある街 03 | 山藤(やまとう)| 老舗の職人が作る日本製の革財布
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アトリエのある街 03

公開日:2021年5月2日 更新日:2021年5月14日



アトリエのある街

東京都、台東区。
博物館や美術館などがあり文化的な雰囲気漂う上野側と、下町情緒あふれ大規模な祭りなどで盛り上がる浅草側。東京の観光名所が多く存在する東京屈指の下町です。
そんな山藤のアトリエのある街には、ものづくりの精神を垣間見ることができる素敵なお店やスポットが盛り沢山。 そんな街のオススメをアトリエスタッフが紹介いたします。


料理道具屋  「飯田屋」

一目で分かる圧倒的品揃え

ここに来ればなんでも揃う、合羽(かっぱ)橋のアイコン的ショップ

合羽橋という地名をご存知でしょうか。台東区の浅草と上野の中間に位置する食器や調理器具、食品サンプルや調理衣装などの食関連専門の問屋街を指します。(通称「合羽橋道具街」)「調理・厨房器具・備品に関するものならなんでも揃う」と言われています。なぜ合羽橋という名称になったのか、諸説あるらしいのですが…小学校の校外学習で合羽橋道具街内にある「かっぱ寺」に行った思い出があります。(かっぱの手のミイラが置いてあり、同級生たちと盛り上がった思い出も…気になる方はぜひ行ってみてくださいね。)

ついつい見てしまう手書きのPOP

さて、そんな合羽橋は、通り沿い約800メートルに渡って専門道具の名店が並びます。その中でも、所狭しと様々な調理道具が置いてあり、マニアックな商品ラインナップに大量の黄色の商品説明POPが異彩を放つ店、それが「飯田屋」です。年間来店者数はなんと10万人という人気店。プロの料理人の方とご家庭で料理をする方のお客様の割合は半々だそう。
そんな「飯田屋」店主の飯田さんに話を伺いました。

どれを選べば良いのか迷ってしまう品揃えのおろし金

かき集められた約8,500種類の調理器具たち

「飯田屋」には約8,500種類もの調理道具があるそうです。おろし金一つをとっても、250種類ほどあります。みた事のないものがほとんど!こんなにあったらどれを買えば良いのか迷ってしまいますよね。なお、擦り下ろし後の食感を5段階に分けていてお客様のお好みの食感に合わせて商品の提案をするとのこと。
細←ふわふわ<ふわシャキ<シャキふわ<シャキシャキ<ジャキジャキ→荒い
商品数が多すぎてどれを買えば良いかわからない、という方も気軽にスタッフさんに声をかけてみてくださいね。

料理の味を守るおたま

また、海外から来るお客様に人気なのが「おたま」だそう。なんと、1cc単位で大きさが違うおたまが揃います。昨今のラーメンブームの影響からか、海外でもラーメン店のオープンが増えているそうです。そんな時、タレの量が少しでも狂うと、味に大きな差が生まれてしまうことからこの商品目掛けてわざわざ海外から来日するお客様も少なくないとか…。

初めて見た多種多量のピーラー

飯田屋のヒット商品

飯田屋オリジナルのヒット商品、「エバーピーラー」(野菜皮剥き機)。その剥きやすさへのこだわりもさることながらなんとこのエバーピーラー、左利き用があるそうです!数年前から販売を始めた左利き用は今ではエバーピーラーの売上の10%を占めるそうです。私たち山藤も、数年前に「左利き用 マルチパーパス」というものを販売し始めました。きっかけはやはりお店にいらっしゃるお客様のお声。様々なお声をいただき、すぐに対応できるのはやはり路面店ならでは!意外な山藤との共通点を見つけました。

飯田結太さん

長く続く店を受け継ぐ

1912年にもともとは建具屋として創業した飯田屋。その後、関東大震災や数々の節目を迎えて料理道具屋という今のスタイルになりました。『時代が変われば、売る商材も変化する。その根底にあるのは、我々の職業が「喜ばせ業」というところ。お客様に喜んでいただくことを第一に考え、お店を続けています。』
100年後の飯田屋はどうなっているのでしょう…。ぜひみんなで注目しておきましょう!

シンボリックな建物が並ぶ商店街の入り口

周りはライバル店ばかり?!合羽橋道具街

通り800mに渡って調理道具や食関連専門の問屋がひしめき合う商店街。同じものを置いているお店も多い、ということは周りのお店=ライバルということなのでしょうか?『いえいえ!確かに昔はライバルだと思っていたこともありました。ただ、今思うのは『どうしたら商店街に来たお客様に満足していただけるか』ということ。年々観光地化してきた商店街でお客様の満足度を上げるには、商店街、そして街全体で支え合わなければならない。」ホォ〜確かに。浅草・上野に近いこともあって気軽に足を伸ばす事が増えたお客さんも増えた様ですね。

通りにはかっぱアイテムもたくさん

昔は個人客に販売をしないお店も多かったのですが、最近は雰囲気も変わり、一般のお客さんも気兼ねなくお買い物を楽しめるようになった実感が筆者にもありました。「例えば、飯田屋に包丁を買いたいお客様がご来店くださる。もちろん飯田屋にも包丁はありますがウチに”お客様が求めている包丁”がなければ、周りの”より専門的なお店”を喜んで紹介します。なんならお店まで連れて行ってあげることもありますよ。笑』こうして商店街全体でお客様の満足度を上げて、また商店街に戻ってきてもらう。活気がある商店街を継続していくには、こうした一人一人のお客様に寄り添う事が大事なのですね!

アトリエのある街 03

調理道具屋  飯田屋

7月には合羽橋本通りにて開催される『七夕祭り』、10月9日(道具の日)前後には、調理器具等をお得に購入できる『合羽橋道具祭り』も開催されますので、合わせてお出かけしてみてはいかがでしょうか?(2021年の開催は未定です。)


営業時間 10:00-18:00
〒111-0035 東京都台東区西浅草2-21-6
Tel:03-3842-3757

アトリエ山藤 より徒歩約15分
銀座線田原町駅 徒歩10分
つくばエクスプレス線浅草駅 徒歩5分



アトリエスタッフ|みなみ


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