今も昔もカレーの名店!インドカレーを広めた立役者
カレーファンならずとも、言わずと知れた東京のカレーの名店、「デリー」。
平日休日ともに、多い時は50人ほどの行列ができ、全17席の小さな店内は常に静かな熱気に溢れています。
創業は1956年(昭和31年)。創業者の田中敏夫さんは元々商社マンとしてインド・パキスタン・スリランカに長年駐在していました。その時に出会った、スパイスの効いた美味しいカレーを日本に広めたい!と、帰国後に現在のデリー上野店を開きました。
カレーファンならずとも、言わずと知れた東京のカレーの名店、「デリー」。
平日休日ともに、多い時は50人ほどの行列ができ、全17席の小さな店内は常に静かな熱気に溢れています。
創業は1956年(昭和31年)。創業者の田中敏夫さんは元々商社マンとしてインド・パキスタン・スリランカに長年駐在していました。その時に出会った、スパイスの効いた美味しいカレーを日本に広めたい!と、帰国後に現在のデリー上野店を開きました。
さて、この連載「アトリエのある街」は本来、アトリエのある台東区のお店やスポットに限定してお届けしています。でもデリーの所在地は文京区。一体なぜデリーを選んだのか、、、
それはズバリ、筆者はデリーのことが大大大好きだから!!!ぜひアトリエに来る皆様にも行ってもらいたい!お昼をデリーで食べる予定を立ててからアトリエに来てほしい!と思ったからです。
筆者が最初に行ったのは中学生の時。その時はマイルドなバターチキンカレーしか食べられなかったのも良い思い出です。
今回は「デリー」上野店店長の菅野さんと本社の本多さんに話を伺いました。
創業者の田中敏夫さんは、インドカレーをそのまま持ち帰るのではなく、日本人が美味しいと思えるカレーを追求したと言います。 インドカレーというと、やや食べる人を選ぶイメージですが、デリーのカレーは「家じゃ作れないけど馴染みがあって、うん、旨い(+食べやすい)!!!」というイメージ。(筆者個人の意見です。笑) インドではカレーに合わせる主食はナンやインディカ米という細長いお米だそう。 ただ、デリーでは日本人が毎日食べても飽きない味を目指しており、主食は「石川県産コシヒカリ」を使用しているとの事。ちょっと硬めに炊かれた甘みのあるお米が、サラッとしたデリーのカレーによく合うんです!
”毎日同じものを作り続ける”というのは、簡単そうで実はとても難しい。店長の菅野さんは「とにかく決まった手順をしっかり守る。(作業を)サボらず丁寧に行う」ことを心掛けているそう。これは山藤のものづくりにも通じるものがあります。 山藤のお財布も、定番商品を数ヶ月に一度作りストック、在庫が少なくなったら、また作りストック…という具合に進みます。 デリーのように、毎日同じ作業をするわけでは無いですが、常に前回の出来を上回るクオリティを目指して作業をしています。そう、ものづくりに終わりはないのです。 どんな仕事も同じですが、向上心を持ち続ける事ほど、シンプルで大変なことはないですよね。肝に銘じてこれからも精進したいと思います!
上野デリーというと、一番に「カシミールカレー」を思い浮かべる常連さんが多いのでは?と思います。 カシミールカレーは、デリーのカレーの中で、辛さの程度を表す5段階のうち、一番辛い5の辛さです。私はカシミールカレーを一口口にした途端、汗がじんわり滲み、数分も食べていると汗がツーと垂れてくるほどの辛さ! ん?なんだ、流行りのただの激辛カレーなのかぁ。と思った皆さん。いえいえ、デリーのカシミールカレーはただ辛いだけではないんですよ〜!!
唐辛子の辛さがダイレクトにくるのではなく、ガーリックの食欲をそそる香りと、さらりとしているのにとてつもない旨みを感じるのです!いつも食べるたびに、「なんでこんなサラサラしているのに旨くて芳醇なの?」と考えてしまいます。笑 家庭で食べるカレーというと、ジャガイモが段々と煮崩れ、とろみのあるカレーになります。ですがカシミールカレーは、唐辛子の辛みを損なわせない為、ジャガイモは注文が入ってから、小鍋に移したカレーと共に温めるだけ。ジャガイモ本来の食感と、サラサラしたカレーを味わえるというわけです。
さらりとしたカシミールカレーとは対照的に、馴染みのあるトロッとしたコルマカレー。 じっくり炒めた玉ねぎが一人前に1個〜1個半入っているというから驚きです。 コルマカレーの飴色玉ねぎは、毎日店舗で約1時間かけて炒められます。一回炒め始めたら、焦げないようにずっと火の前に立ち続けるそうです… この手間のおかげで、とんでも無く旨いカレーができるんですね。シェフ、いつもありがとうございます! どちらかというと家庭的な見た目ですが、この旨さは家庭で作れません!ぜひ一度試していただきたいと思います。
デリーファンならお馴染みの、きゅうりのピクルスと玉ねぎのピクルス。
ずっとこの2選手だったのかというと、様々な紆余曲折があったそう。
当初はインド料理専門店というよりは、カレー専門店で、メニューにカレーサンドイッチがあったようです。
そのパンの耳が余るのがもったいないとのことで、パンの耳の酵母できゅうりを発酵させ昭和36〜7年頃「きゅうりのスペイン漬け」なるものを提供したのが前身だそうです。
さらに工場が出来てから酢漬けにするようにし、今のきゅうりのピクルスが出来たようです。
これがものすごく旨くて、なぜ他のカレーショップでは作らないの!?と思うほど。ぜひお店で堪能くださいね。
兎にも角にも百聞は一見に如かず!まずはお店でご賞味ください。
平日は定番メニューに加え、日替わりのカレーが登場します。お勧めは火曜日の牛バラ肉のコルマカレー!
他の曜日も要チェックですよー!
営業時間 11:50-22:00(21:30 L.O)
〒113-0034 東京都文京区湯島3−42−2
Tel:03-3831-7311
アトリエ山藤 より徒歩約15分
地下鉄湯島駅 徒歩3分
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