原稿用紙発祥の地
ウォレテリアの向かいにある「相馬屋源四郎商店」。「相馬屋さん」の愛称で、地元に親しまれるこちらの文房具店は、明治時代は原稿用紙 発祥の紙問屋として、文豪の暮らしに欠かせない場所でした。 神楽坂駅からまっすぐ坂を降りて5分。ぬいぐるみでたくさんのディスプレイが見えたら到着です。入り口付近には可愛らしい便箋がお出迎え。落ち着いた店内では文房具の品揃えはもちろん、ちょっとしたおもちゃも揃っています。
ウォレテリアの向かいにある「相馬屋源四郎商店」。「相馬屋さん」の愛称で、地元に親しまれるこちらの文房具店は、明治時代は原稿用紙 発祥の紙問屋として、文豪の暮らしに欠かせない場所でした。 神楽坂駅からまっすぐ坂を降りて5分。ぬいぐるみでたくさんのディスプレイが見えたら到着です。入り口付近には可愛らしい便箋がお出迎え。落ち着いた店内では文房具の品揃えはもちろん、ちょっとしたおもちゃも揃っています。
相馬屋さんに来たら、ぜひ訪れてほしいのが奥の原稿用紙コーナー。ショーケースをのぞくと、文豪が実際に書き上げた原稿が。北原白秋の『邪宗門』や、尾崎紅葉・坪内逍遥の直筆をはじめ、夏目漱石が『坊ちゃん』の印税を書き留めたメモも見られます。
読書感想文や卒業文集と、今ではお馴染みの原稿用紙。文豪も愛用した「相馬屋製」、誕生のきっかけは偶然から生まれた尾崎紅葉のアドバイスでした。
明治の中期、裁断を間違えた西洋紙をどうしようかと店先に積んでいたところ、たまたま通りがかったのが『金色夜叉』で知られる尾崎紅葉。この紙にマス目を印刷して、西洋紙でも原稿用紙を作ってみたらどうか。
それまで原稿には和半紙が使われていましたが、洋紙を使った原稿用紙は大ヒット。神楽坂は出版社も近く、文豪も多く暮らしたことから評判が広まり、石川啄木や志賀直哉も重宝したといいます。
江戸時代から紙漉きを始め、武家屋敷や寺に和紙を納める紙問屋に。360年以上続く老舗は神楽坂の最古参、実は「毘沙門さま」より先に神楽坂を見守ってきたのです。文学散歩のお土産に、原稿用紙を持って帰りませんか。昔はおっくうだった原稿用紙も、文豪気分で向かってみれば、神楽坂の思い出で埋まってしまうかもしれません。
マス目の文化というのは、実は日本にしかないそうです。
手書き離れが進んでいる中、一文字一文字を大切に、
原稿用紙のマスに文字を描いてみると、一点物の文字が生き生きと、個性が現れてきます。リモートワークが増えている昨今、気分を変えて、原稿用紙に向かって手書き習慣を楽しんでみてはいかがでしょうか。
東京都新宿区神楽坂5-5
営業時間 令和3年1月8日(金)から当面の間、
午前10時から午後6時迄の営業に変更しております。
定休日 日曜・祝祭日
神楽坂ウォレテリア山藤 目の前
マルチパーパスシリーズ