表革にはコードバンの一枚革を使用し、内装は「栃木レザー」のヌメ革で仕上げた、フルレザーの薄い名刺入れです。
名刺は両側のポケットにそれぞれ10枚程度収納が可能。内側の折り目に型押しされた4本の線は曲げた時に内側の革に皺を寄せない為の工夫です。最初は硬く感じられる使用感も、使うほどに薄く、馴染んでいきます。
マチも飾りもない、最高級の素材と美しい直線だけで描かれるデザインは、素材と技術に対する山藤の自信の現れです。
「コバ」と呼ばれる革の断面の処理を、本製品では伝統的で手間のかかる《本磨き》で仕上げています。コバにヤスリを掛け、顔料を浸透させてから、フノリ(布海苔)等を布に付け、何度も何度も革の輝きが出るまで手で磨いていきます。磨き上げた革の層が、木目の様に美しい表情になることが特徴です。
一般的な顔料仕上げでは、使用するうちに剥がれてしまったり、ひび割れていくというデメリットがありますが、《本磨き》ではそのようなことは起きず、使うごとに味を増して行きます。
フノリと顔料を混ぜて使う方法が通例ですが、顔料を先に革に浸透させることで色落ちも防ぐ方法は、山藤の職人が経験より編み出した独自の技。技術と時間のかかる《本磨き》は最高級品の証です。
奥行きのある透明感が美しい日本産の「水染め」コードバン
農耕馬の臀部(でんぶ)のぶ厚い原皮を、「コードバン層」と呼ばれる非常にきめ細かい繊維が出てくるまで削ることでできるコードバン。全ての原皮にコードバン層があるわけではなく、しかも削って見ないとわからない。その希少性と美しさから「革のダイヤモンド」とも呼ばれています。
山藤では、表面の顔料仕上げに頼らず、時間をたっぷりかけ染め上げられた日本産の「水染め」のコードバンを使用しております。革の表情をそのまま残しながら、吸い込まれるような透明感は思わずため息の溢れる美しさです。
日本が誇るタンナー「栃木レザー」
名刺ポケット内部には山藤厳選素材の証であるレザー刻印を施してあります。「栃木レザー」は80年前から変わらぬ製法で自然と共存する日本有数のヌメ革の製造元です。同社の革の特徴は、柔らかく堅牢性に優れていること。顔料や薬品を極力使わず、革本来の表情を残した革は、全ての製品を「一点物」にする魅力があります。栃木レザーがどのようにお客様の手元まで届くのか、「革が生まれる場所」の見学レポートをぜひ、ご覧ください。
※名刺を入れ、革が伸びると折り目部分にコードバン特有のカサつきを感じることがございます。日々触れていただくことで馴染んで参りますが、気になる場合はコードバンクリームを使用してください。
サイズ(約) | 縦6.3cm×横10.5cm×厚さ1.0cm |
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重さ(約) | 36g |
材質 | コードバン(馬革)、栃木レザー(牛革) |
仕様 | カードポケット×2 |
生産国 | 日本製 |
PTAHシリーズ
24,200円
カートに入れるCustomer's voice
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マルチパーパスシリーズ